■トリスエピソード1
日本の終戦後間もなくは、深刻なモノ不足の中で闇市が
幅をきかせ酒といえば、密造焼酎を水で割った「バクダン」や、イモから急造した「密造カストリ」などほとんどだった。そこへ、本物のウイスキー原酒をつかった
『トリスウイスキー』が登場する。まだそれほど幅広く
飲まれていなかったウイスキーを身近な存在へと変えていく。1949(昭和24)年、戦後初となる寿屋(サントリーの前身)の広告が新聞に掲載された。



■トリスエピソード2
「安くてうまい!」のストレートなキャッチコピーは、やがて世の中が少しずつ落ち着きはじめ、少しでもうまいものを求めるようになった時代の雰囲気に合わせ、キャッチコピーも、やがて「うまい やすい」に変わり、人々の気持ちをますます惹きつけていったのである。その後、トリスの広告は多彩に展開されるようになり、ラジオ、テレビの放送がはじまると、いちはやくラジオ番組「百万人の音楽」「トリスジャズゲーム」やテレビ番組「ローハイド」などを提供、どれも絶大な人気を誇った。


■トリスエピソード3
また、豊かさへの期待が芽生えつつあった世の中の空気を察知して“洋酒のある生活”を提案。1956年代より都会のオアシスとして、トリスバーが全国的にもてはやされるようになる。
1958年トリスバー向けのPR誌「洋酒王国」(写真参照)。編集兼発行人が開高健、発行所は、寿屋の【洋酒天国社】。お洒落な表紙とウィットに富んだ内容で大きな評判となり世間一般にカクテル教室の開催やホームバーセットの販売を通じてウイスキーは少しずつ一般家庭へと入り込んでいった。


■アンクルトリスの産声
そして、1958(昭和33)年、寿屋(サントリーの前身)宣伝部に在籍されていた開高健さんのキャッチフレーズと柳原良平さんのイラストの名コンビによりマスコットキャラクター「アンクルトリス」が誕生したのです。『アンクルトリス』の誕生は、キャッチコピーと共に戦後の高度経済成長の流れの中、洋酒文化を根付かせ、洋酒ブームの火をつけ役だったといっても過言ではありません。当時の人々の気持ちにぴったり寄り添った演出で、まさに昭和を駆け抜けた広告だったのです。




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■当時の広告アンクルトリスのノベルティー
その後、1960年代トリスの販売促進用として様々な「アンクルトリス」のノベルティーグッツが誕生しました。一度見たら忘れられないユニークなキャラクターとポップな色使いのイラストグッツは、時を隔て現在、日本でも海外でも人気のキャラクターなのです。
現在、Antiqueスピカで取り扱っている当時のノベルティ商品は、以下のとおりです。
■60年代 サントリー アンクルトリス ノベルティー石鹸 (2種類)
■60年代 サントリーアンクルトリスノベルティーグラス (2種類)
■60年代 アンクルトリス深川焼きノベルティ・ビアマグ